哺乳類なのに卵を産むことで知られるカモノハシ。ビーバーのような尾とアヒルのようなくちばしを持ち世界でも特異な存在です。その不思議な姿と習性は進化の多様性を物語っています。
卵を産む哺乳類
哺乳類の多くは胎生ですがカモノハシは卵を産みます。同じ仲間のハリモグラと合わせて「単孔類」と呼ばれるグループに分類されます。孵化した子どもは母親の乳をなめ取って育ちます。
特徴的なくちばし
平らなくちばしはアヒルのように見えますが実は非常に敏感な感覚器です。電気受容器が備わっていて水中で獲物が発する微弱な電流を感知できます。そのため目を閉じても水中でエサを見つけられます。
毒を持つ哺乳類
オスの後ろ足には毒を出す距があり繁殖期に他のオスと争うときに使います。人に対して致命的ではありませんが激しい痛みを与えるといわれています。哺乳類の中でも毒を持つ珍しい例です。
暮らしと習性
オーストラリアの川や湖に生息し夜行性で水中での採餌を得意とします。巣穴を掘って暮らし水中では前足の水かきで泳ぎます。陸上では尾に栄養を蓄え生活に役立てています。
豆知識
- 初めてヨーロッパに標本が持ち込まれたときは偽物だと疑われた。
- 乳首を持たず皮膚からにじみ出る乳を子どもがなめ取る。
- 染色体の構造が爬虫類に近い部分を持ち進化の研究対象になっている。
まとめ
カモノハシは卵を産む哺乳類というだけでなく感覚器や毒といったユニークな特徴を持ちます。雑学として知るとその姿がいかに特別かがわかり進化の不思議を実感できます。動物の多様性を語るうえで欠かせない存在といえるでしょう。

