ENCYCLOPEDIA
ウォンバットのおもしろ雑学

【 ウォンバットについて 】
- 学名
- Vombatus ursinus(ヒメウォンバットを代表例とする)
- 分類
- 哺乳綱 双前歯目(有袋類) ウォンバット科
- 分布
- オーストラリア南東部、タスマニア島
- 体長
- 約70〜120cm
- 体重
- 約20〜35kg
- 食性
- 草食(草、根、樹皮など繊維質の植物)
- 寿命
- 野生で約15年 飼育下で20年以上
- 保全状況
- IUCNレッドリスト LC 低危険種(種によりVUやNTも存在)
ウォンバットはオーストラリアを代表する有袋類のひとつで、がっしりとした体つきと愛嬌ある姿で知られています。穴掘りの名手として知られ、また四角いフンをするというユニークな特徴でも世界中から注目を集めています。本ページでは、ウォンバットの生態や文化的背景を雑学的に紹介します。
ENCYCLOPEDIA ウォンバットの雑学
体の特徴
- 体はずんぐりむっくりで、短い脚と丸い顔が特徴です。
- 毛は粗く密で、灰色や茶色などの色合いがあります。
- 有袋類であり、育児嚢(ポーチ)は後ろ向きについています。これは穴掘り時に土が入らない工夫です。
穴掘りの名手
- 強力な前足と鋭い爪で長大な巣穴を掘ります。
- トンネルは数十メートルに及ぶこともあり、複数の出入り口を持ちます。
- この巣穴は他の動物にも避難場所として利用され、エコシステムの一部となっています。
食性と消化
- 草や根、樹皮など繊維質の高い植物を主食とします。
- 消化には非常に時間がかかり、最大で70時間以上かけて養分を抽出します。
- 低栄養の食物に適応するため、省エネ型の生活スタイルを持っています。

生活と習性
- 主に夜行性で、昼間は巣穴で休み、夜に採食に出かけます。
- 行動範囲は広く、縄張り意識を持っています。
- お尻は分厚い軟骨で覆われており、捕食者から身を守る“盾”の役割を果たします。
ユニークなトリビア
- ウォンバットのフンは世界的に珍しい“立方体”の形をしています。
- このフンは縄張りのマーキングに使われ、転がりにくい形状が有利に働きます。
- ウォンバットは走ると時速40km以上に達し、見た目に反して俊敏です。
文化とウォンバット
- オーストラリアの動物園や観光地で人気が高く、マスコット的存在です。
- 現地の先住民文化では、ウォンバットは大地や安心感の象徴とされることもあります。
- “四角いフンをする動物”として科学番組やメディアでも頻繁に取り上げられています。
まとめ
ウォンバットは見た目の愛らしさに加えて、穴掘りの技術や四角いフンといった独自の特徴を持つ有袋類です。その生態はオーストラリアの自然環境と深く結びつき、文化的にも注目される存在です。