ENCYCLOPEDIA
スローロリスのおもしろ雑学

【 スローロリスについて 】
- 学名
- Nycticebus spp.
- 分類
- 哺乳綱 霊長目 ロリス科
- 分布
- 東南アジア(インド北東部〜インドネシア、フィリピン周辺)
- 体長
- 約20〜40cm
- 体重
- 約0.3〜2kg
- 食性
- 雑食(果実、昆虫、小動物、樹液など)
- 寿命
- 野生で約15年 飼育下で20年以上
- 保全状況
- IUCNレッドリスト EN 絶滅危惧種(種による)
スローロリスは大きな丸い目と愛らしい姿で知られる夜行性の霊長類です。動きはゆっくりですが、独特の毒を持つ珍しい霊長類としても知られています。本ページでは、スローロリスの生態や習性、文化との関わりにまつわる雑学を紹介します。
ENCYCLOPEDIA スローロリスの雑学
見た目と特徴
- 大きな丸い目は夜行性に適応しており、暗闇でもよく見えます。
- 小さな体と短い尾を持ち、枝にしっかりとつかまることができます。
- 顔の模様は種によって異なり、識別のポイントになります。
ゆっくりとした動き
- 名前の通り動きは非常にゆっくりで、枝から枝へ静かに移動します。
- ゆっくりした動作は捕食者に気づかれにくくする効果があります。
- 獲物を狙うときは急に素早く動くこともあります。
毒を持つ霊長類
- スローロリスは珍しく「毒」を持つ霊長類です。
- 腕の腺から分泌される液体を舐め、唾液と混ぜることで毒になります。
- この毒は咬まれると人間でも強い痛みやアレルギー反応を起こすことがあります。

生活と習性
- 夜行性で、日中は木の穴や枝で眠ります。
- 食性は雑食で、果実、昆虫、樹液などを食べます。
- 単独行動が多く、縄張りを持って生活します。
文化とスローロリス
- 愛らしい見た目からペット取引の対象となり、違法取引が大きな問題となっています。
- 一部の地域では民間伝承に登場し、不思議な力を持つ存在とされることもあります。
- 国際的に保護対象とされ、ワシントン条約付属書Iに記載されています。
色々なトリビア
- ゆっくりとした動きはエネルギー消費を抑える役割もあります。
- 赤ちゃんは母親にしっかりしがみついて移動します。
- 指の握力が強く、長時間同じ枝をつかむことが可能です。
まとめ
スローロリスは可愛らしい外見と珍しい毒の性質を持ち合わせた、ユニークな霊長類です。知れば知るほど奥深く、自然界の不思議さを教えてくれる存在といえます。