ENCYCLOPEDIA
レッサーパンダのおもしろ雑学

【 レッサーパンダについて 】
- 学名
- Ailurus fulgens
- 分類
- 哺乳綱 食肉目 レッサーパンダ科
- 分布
- ヒマラヤ山脈から中国南部にかけての森林地帯
- 体長
- 約50〜60cm(尾を除く)
- 体重
- 約3〜6kg
- 食性
- 雑食(主に竹の葉・新芽、果実、小動物など)
- 寿命
- 野生で約8〜10年 飼育下で15年程度
- 保全状況
- IUCNレッドリスト EN 絶滅危惧種
レッサーパンダは竹を主食とする小型の哺乳類で、ふさふさの尾と愛らしい顔立ちで人気があります。かつてはジャイアントパンダより先に「パンダ」と名付けられた歴史を持つユニークな動物です。本ページでは、レッサーパンダの特徴や生態、文化的な背景にまつわる雑学を紹介します。
ENCYCLOPEDIA レッサーパンダの雑学
ふさふさの尾と姿
- 尾の長さは体長とほぼ同じで、太い縞模様が特徴です。
- 尾はバランスをとるだけでなく、寒い時にはマフラーのように体に巻きつけて暖をとります。
- 赤茶色の毛並みと白い顔の模様は個体ごとに微妙に異なります。
「パンダ」の名の由来
- レッサーパンダは19世紀に西洋に知られ、「パンダ」と名付けられました。
- その後に発見されたジャイアントパンダに「大きいパンダ」という意味で「ジャイアントパンダ」の名が付きました。
- つまり、レッサーパンダこそが「元祖パンダ」です。
生活と習性
- 主に夜行性で、昼間は木の上で休んでいます。
- 竹を主食としますが、消化効率は低いため長時間食べ続ける必要があります。
- 樹上生活に適応しており、鋭い爪と柔軟な足首で木登りが得意です。

コミュニケーション
- マーキングのために肛門腺から分泌物を枝や地面に擦りつけます。
- 高い声で鳴いたり、体を大きく見せる姿勢で威嚇したりします。
- 繁殖期には鳴き声や匂いで積極的にアピールします。
文化とレッサーパンダ
- 日本では「風太くん」の立ち姿で一躍有名になりました。
- キャラクター化されることも多く、アニメや絵本で親しまれています。
- その可愛らしさから動物園でも高い人気を誇ります。
色々なトリビア
- 寒冷地に適応しているため、暑さに弱い一面があります。
- 前足の骨が変化した「疑似親指」を持ち、竹を器用につかんで食べます。
- 寝るときは丸まって尾で顔を覆う仕草が特徴的です。
まとめ
レッサーパンダは「元祖パンダ」としての歴史と、愛らしい見た目を兼ね備えた魅力的な動物です。竹を食べ続ける生活や木登りの技術など、ユニークな生態は自然界の不思議さを感じさせてくれます。